第159回直木賞が2018年7月18日に発表されます。
年二回発表される直木賞
直木賞候補者の中に、湊かなえ先生がいます。
直木賞候補になるのは、2016年以来3回目です。
デビュー10周年で3度目の正直、受賞なるか
直木賞候補の新刊「未来」2018年5月発売
イヤミス(イヤな気分になるミステリー)の女王とよばれる湊かなえ先生
「未来」は、史上最高のイヤミスでした!
ドキドキ感を楽しんでいただきたいので、ネタバレはしません。
直木賞と候補作「未来」・映画化、デビュー10周年記念サイン会に迫ります。
もくじ
Contents
史上最高のイヤミス・湊かなえが直木賞を受賞したら、映画化の未来!
今さら聞けない直木賞とは
年二回、ニュースで大々的に取り上げられる直木賞と芥川賞
受賞の影響は大きく、すでに有名な人もいれば、受賞してから有名になる人もいます。
正確には、直木三十五賞、通称・直木賞
直木賞の創設は、1935年文藝春秋社社長の菊池寛が友人の直木三十五の名前を取って創られました。
最初は、無名、新人、中堅作家の大衆小説作品に与えられる文学賞でした。
最近は、中堅作家中心で、ほぼキャリアは関係なくなって、大ベテランが受賞することもあります。
選考委員は、浅田次郎、伊集院静、北方謙三、桐野夏生、高村薫、林真理子、東野圭吾、宮城谷昌光、宮部みゆきの9名(2018年現在)
選考会は、料亭・新喜楽の2階で行われます。
直木賞の受賞者記者会見とその翌月の授賞式は、東京會舘で行われてきましたが、同館の建て替えで現在は帝国ホテルで行われています。
受賞者には正賞として懐中時計、副賞として100万円が贈呈され、受賞作は『オール讀物』に掲載されます。
複数の受賞者がいる場合でも、それぞれに賞品と100万円の賞金が贈呈されます。
3回目の直木賞候補・湊かなえ
湊かなえプロフィール
みなとかなえ
誕生日:1973年1月
広島県因島市出身・兵庫県洲本市在住
家族が寝てから、執筆活動をする
中学生のお嬢様がいるのにスゴイ!
子供の頃から、空想好きで読書好き
江戸川乱歩や赤川次郎を愛読していました。
武庫川女子大学卒業後、アパレルに就職
トンガに青年海外協力隊として派遣、家庭科教師で栄養指導します。
帰国後、淡路島の高校で家庭科の非常勤講師
結婚出産で子育てが落ち着いた時に、川柳や脚本の公募を始めます。
2005年に第2回BS-i新人脚本賞に佳作入選
授賞式の後に、地方在住のまま、脚本家を目指すのは難しいと言われて、悔しさをバネに脚本と小説のコンクールで一番になることを目標としました。
2007年に小説家デビュー
「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞
「聖職者」から続く連作集『告白』が2009年、第6回本屋大賞を受賞
デビュー作でのノミネート・受賞は共に史上初
この時のインタビューで、5年後に目指す姿として「まず、作家であり続ける。そして『告白』が代表作でないようにしたい」と話しています。
告白は、2010年に松たか子主演で映画化されて、強烈なインパクトを与えました。
イヤミスの女王とよばれて、数々の作品がドラマ化、映画化されています。
執筆する際に、登場人物のキャラクター・経歴を詳しく設定
すると、書いているうちにそれぞれが動いてくれるそうです。
まさに天才・神の領域です。
直木賞候補は3回目
2013年 『望郷』
2016年 『ポイズンドーター・ホーリーマザー』
2018年 『未来』
3度目の正直で受賞を願っています。
読みやすい!湊かなえ作品
キャラクターが詳しく説明されるので、性格がわかりやすい
風景や情景の描写が細かいので、想像できます。
事件や出来事が、人それぞれの視点から描かれるので、同じ出来事なのにそれぞれの感じたことが違い過ぎて驚くことがあります。
「そんなふうに思う人もいるの!」と謙虚な気持ちになれます。
最新作「未来」ネタバレなし!
直木賞候補になっている最新刊「未来」
445ページにわたる長編小説ですが、夢中になって一気に読めてしまいます。
小学生の章子に届いた未来の自分からの手紙
心の支えになった手紙の背景には・・・
主人公・章子、友人、親、先生の視点からの過去、現在の出来事、未来
史上最高のイヤミスでした。
「未来」は、映画化されること間違いなしの作品です。
美人な母親のキャストは、楽しみです。
デビュー10周年記念!サイン会開催中
2007年のデビューから、10周年
昨年から、全国47都道府県サイン会が行われています。
九州や中部、関西、東北を巡って、8月にいよいよ関東に来る!
湊かなえ先生の本を買って、整理券をゲット
是非、間近でお会いしたいです。
最近は、漫画の映画化多いです。